ため池ハザードマップ
ため池ハザードマップとは
ため池は全国におよそ21万箇所あり、古くから農業用水の貯水池として利用されてきましたが、その多くは築造から100年以上が経過し、老朽化が進行しています。さらに、近年多発している局地的な大雨や地震などの自然災害が重なることにより、ため池が決壊し、人命や財産などに大きな被害をもたらす危険性が高まります。このため、ため池が決壊した場合に想定される浸水被害の範囲や避難場所などの情報を分かりやすく地域住民の方々に提供することを目的として、「ため池ハザードマップ」を作成しました。この「ため池ハザードマップ」は、ため池が決壊した場合、氾濫した洪水がどのような水深で、またどのような速度で広がるのかを氾濫解析シミュレーションによって予測 し、下の図のように浸水区域や洪水到達時間を表しています。また、緊急時の避難場所(学校、公民館など)や避難経路となる主要道路も表示しています。
浸水区域や避難場所を事前に把握し、安全な避難活動にご活用いただくとともに、「ため池ハザードマップ」を通じて日頃の防災意識の向上や地域の防災情報の共有などにお役立てください。
ため池の決壊の危険!
地震発生直後 | 大雨が長く続いた時 |
大きな地震が発生すると、堤防で亀裂や地すべりが発生したり、地盤の液状化現象が起きるため、堤防決壊の危険性が高くなります。 |
ため池の洪水吐(許容量を超えた貯水を放水する施設)の能力には限界があり、ゲリラ豪雨などの局地的な大雨が長く続いた場合、ため池の水位が上昇し、堤防を乗り越えた水の勢いによって堤防が浸食され、決壊につながる危険性があります。 |
ため池が決壊する前に避難しましょう!
緊急時にため池の決壊を知らせることは出来ません。大切なことは、ため池が決壊する前に避難することです。日頃から防災に関心を持ち、いざという時のために準備をすることが必要です。
防災のための日常管理
洪水吐の土砂・ゴミ等を取り除く、かさ上げのための土のうを置かない
洪水吐に堆積した土砂やゴミ等は、流水断面を阻害し、適切な機能を発揮することができません。また、ため池の貯水を増やすために、洪水吐に土のうを積む様子がよく見られますが、これも危険ですので止めてください。
地震後や大雨の前にため池の水位を下げる
地震により発生した堤防の亀裂に浸水し、2から3日後に堤防が決壊する危険性があることが、過去の震災調査で判明しています。このため地震発生後、安全を確保した上でため池の水位を2メートル程度下げてください。また、天気予報により大雨が予想される場合についても、営農に支障のない範囲で水位を下げてください。
地区名 | ハザードマップ |
荻原地区 | スノ谷池 (PDF:1.5MB)、井丸池 (PDF:1.2MB)、 |
更新日:2021年07月01日