帯状疱疹予防接種費用の一部助成について

更新日:2024年04月18日

令和6年度から帯状疱疹ワクチン接種費用の一部を助成します。予防接種法に基づかない任意の予防接種となりますので、かかりつけ医等にご相談の上、予防接種による効果や副反応等十分にご理解いただいた上で接種の判断をしてください。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、多くの人が子どもの時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。治った後もこのウイルスは神経節に潜んでいるため、ストレスや過労、病気、加齢など免疫力が低下した際に、再び活性化して帯状疱疹を発症します。発症すると、体の片側の一部にピリピリとした痛みが現れ、その部分に赤い発疹が出てきます。日本では、80歳までに約3人に1人が発症すると言われており、皮膚症状が治った後も、50歳以上の約2割の方に帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長い痛みが続くことがあります。

1.対象者

下記の両方の要件を満たす方

1.大台町に住民登録があり、接種時点で満50歳以上の方

(不活化ワクチンを18歳以上の方が接種できる場合がありますが、この助成の対象にはなりません。)

2.令和6年4月から令和6年12月の間に予防接種を受けた方

【ご注意ください】不活化ワクチン接種を受ける場合は、2回目の接種は1回目接種後6か月以内に受けてください。また、申請期日は12月末日であるため、2回の接種が4月から12月の間に済むように、かかりつけ医に接種スケジュール等をご相談ください。

2.ワクチンの種類・費用について

帯状疱疹のワクチンは2種類あり、接種方法や回数等に違いがあります。

助成制度の利用はどちらかのワクチンで生涯に1度限りとなりますので、ご注意ください。

帯状疱疹ワクチンの比較表
  生ワクチン(ビケン) 不活化ワクチン(シングリックス)
接種回数 1回

2回

(2回目は1回目の接種から原則2か月後、

遅くとも6か月までに接種する)

※リスクが高い方は、医師と相談の上、1か月に短縮できる場合があります。
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接種方法

皮下注射 筋肉内注射
有効性

50~59歳:69.8%

60~69歳:64%

70~79歳:41%

80歳以上:18% ※1

50~59歳:96.6%

60~69歳:97.4%

70~79歳:91.3%

80歳以上:91.4% ※2

予防効果 5~7年程度 ※1

10年以上(11年目以降は延長試験を実施中) ※2

接種を受けられない方

●化学療法やステロイドなど免疫を抑える治療をしている方

●免疫力が落ちている方(HIV感染等)

●水痘ワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方

●カナマイシン、エリスロマイシンの抗生剤にアレルギー反応を起こしたことがある方

●明らかな発熱(通常37.5℃以上)がある方や急性疾患にかかっている方

●帯状疱疹ワクチンによる強いアレルギー症状を起こしたことがある方

●明らかな発熱(通常37.5℃以上)がある方や急性疾患にかかっている方

副反応

●頻度10%以上の副反応

発赤(44.0%)、そう痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)

●重大な副反応(いずれも頻度不明)

アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎 ※3

●頻度10%以上の副反応

疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、筋肉痛(36.9%)、

疲労(34.6%)、頭痛(28.3%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、胃腸症状(12.0%)

●重大な副反応(いずれも頻度不明)

ショック・アナフィラキシー ※3

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接種費用 5,000円~8,000円程度 1回あたり20,000円~25,000円程度
助成金額(いずれか低い額) 上限4,000円または接種費用の2分の1 1回につき上限10,000円または接種費用の2分の1

 

〇接種費用は医療機関によって異なります。

<引用文献>

※1 ZostavaxのSPS・STPS・LTPS試験(50歳代はZEST試験)…国内での有効性について試験を行っていないため、本質的に同じワクチンとされているZostavaxの試験結果から引用
​​​​​​※2 Shingrix Zoster-006・022・049試験

※3 医薬品添付文書

 

3.接種の流れ

町から予診票の発行は行いません。接種を希望する場合は、以下の手順で受診してください。

1.希望する医療機関に確認・予約をします。

2.医療機関にて予診票を記入し、接種を受けてください。

3.接種費用は医療機関窓口で全額お支払いいただき、領収書と接種済み記録(ワクチンの種類、接種日・接種回数が確認できるもの)​​​​​​をもらってください。

4.役場健康ほけん課または各出張所にある申請書に記載の上、領収書の原本、接種済み記録の写しと共に提出してください。

※申請書は下記からもダウンロードすることができます。

申請書(PDFファイル:283.2KB)

以下の期間を過ぎると全額自己負担となりますのでご注意ください

接種…令和6年4月~12月まで
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申請…令和6年12月27日、17時15分まで

※不活化ワクチンを接種される場合は、2回目が12月中に終了できるようにスケジュールをご検討ください。

申請手続きについて(PDFファイル:113.8KB)

4.予防接種による副反応及び健康被害と救済制度

予防接種の種類によっても異なりますが、接種後に熱が出たり、接種した部分が腫れたりすることがあります。ほとんどは数日以内に自然に治りますが、まれに高熱やひどい腫れ、ひきつけなどの症状を起こすこともあります。接種後にこうした症状が出た場合は、速やかに医療機関にご相談ください。

予防接種後の重い副反応については、報告基準が定められていて、基準にあてはまる症状を診断した医師は、国に報告することとされています。

なお、こうした重い副反応については、医師だけでなく、被接種者や保護者から報告することもできます。

任意予防接種を受けたことによる健康被害が起きた場合は、予防接種法ではなく、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく保障を受けることになります。